介護主任を辞めたくなったときはどうすればいい?

2000年に始まった介護保険制度において、介護職員の存在は必須です。

世間的には、ケアマネージャーや看護職員の方が上の地位だと考えられがちですが、それらの職種にどれだけ優秀な人材がいたとしても、

実際に入居者や利用者の生活を支えるための介護を265日おこなっているのは介護職員だからです。

中でも、介護職員を束ねる「介護主任」という役割は大きなキーとなります。

その分、仕事も大変です。

では、介護主任を辞めたくなった時にはどうすれば良いのでしょうか?

介護主任を辞めたい人によくある3つの理由

そもそも、介護主任を辞めたい人はどのような理由なのでしょうか。

大きく3つに分けてみましょう。

①仕事が忙しすぎる

だいたいどの事業所でも、介護主任は介護職員として働いています。

これは入所系の施設でも、通所系の施設でも同様です。

日頃から介護職員として働いていて経験があるからこそ、介護の責任者として束ねていくことができるのです。

しかし、介護職員として日勤・夜勤バラバラのシフトで働きながら、主任としての業務を行うのは多忙を極めます。

入居者・利用者からすれば、介護主任といえども現場で働いているスタッフの一人と変わりありませんから、一人ひとりの方と向き合わなければなりません。

いえ、介護の主任として、他の介護職員よりもしっかりと向き合わなければならないのです。

それなのに、介護職員の中で問題になっている案件の解決を図ったり、中には毎月の勤務表を組む介護主任もいます。

管理者(施設長)、生活相談員や施設ケアマネ、看護職員や厨房職員など各部署の責任者が参加する会議にも出席する必要があります。

もしも介護職員同士、あるいは介護の仕事においてトラブルが発生し、なかなか解決せずに長引いていると、管理者から一日も早く収束させるように指示されます。

中間管理職もいいところです。

しかも介護の仕事は対人援助。そして感情労働ですから、自分に何か辛いことがあったとしても、利用者やスタッフの前では弱音を吐くことはできません。

そのため、辞めたくなる人が出ても当然だといえます。

②事業所の運営方針に従えない

介護の仕事に就く人はたいてい、自分のやりたい「介護ビジョン」をもっています。

もちろん、そういったものがなく単に「介護がやりたい」と業界へとびこむ人もいますが、

そのような人でも、介護業務を行っていくうちに徐々に自分なりの介護ビジョンをもっていくことがほとんどです。

この介護ビジョンが事業所の方針と合わず「これ以上、従えない」と思い辞める決断をするきっかけとなります。

介護ビジョンとは「介護観」のことで「介護という仕事をどのように考えているか」ということです。

これは、常日頃から「自分の介護ビジョンは…」などと考えて仕事はしていないため、いきなり尋ねられると答えられない人もいますが、

「こういう風に介護がしたい」「利用者さんはこうあるべきだ」という意見は誰でももっています。

個人としての介護ビジョンが、事業所の運営方針と同じなら良いのですが、そうではないことが往々にしてあり得ます。

もちろん、介護職員といえども事業所から賃金をもらっているサラリーマンですので、その事業所で採用されたのであれば事業所の運営方針に従う義務があります。

事業所のために労働力を提供し、事業所の発展に寄与するからこそ、賃金を支払ってもらえるのです。

しかし、介護の仕事には「絶対に正解」と呼べるものがないため、曖昧な部分もあります。

そういった小さなボタンの掛け違いが、だんだんと大きくなっていき、ひいては事業所側への不満という形で表れていくのです。

介護主任本人の介護ビジョンと合わないこともあれば、統率する介護職員たちの介護ビジョンと合わずにたびたび衝突し、疲弊していくことによって辞めたくなってしまうのです。

③待遇が悪すぎる

前述してきたとおり、介護主任の仕事は多岐にわたります。

通常の介護を行いながら、中間管理職として部下を統率していかなければならないのです。

だからこそ、それなりの手当の支給を望むことも当然でしょう。

しかし多くの事業所では、介護主任だからといって何万円も手当を出すことができないものです。

またベースアップについても、他の職員と明らかな差が出るように額を設定することも難しい場合があります。

さらに介護主任は、自分の休みの時に会議に出席したり、遠くへ出張したりという機会が多くあります。

もちろん、休日出勤をすれば最低でも法定どおりの超過勤務手当を支給してもらえるでしょうが、お金をもらえばなんでも良い、という訳ではありません。

中には、大きな法人になるとマネージャークラスは年俸制になるため、残業代も込みという場合があります。

そうなった時、実際に自分がおかれている状況と賃金などの待遇を比較した場合「見合っていない」と感じて辞めたくなることがあるのです。

介護主任を辞めた後は?転職先としてはどういう仕事がある?

では、介護主任を辞めた後には、実際にどのような転職先があるのでしょうか。

辞めたい理由とリンクさせてご紹介します。

①“事業所の運営方針に従えない”のなら管理者

介護主任を任されている人は、おそらく介護福祉士や介護支援専門員の資格を所有していることが多いことでしょう。

介護福祉士は、経験年数さえあれば訪問介護事業所(訪問ヘルパー)の管理者となることができます。

今、国をあげて定期巡回・随時対応型訪問介護や、夜間対応型訪問介護の事業所を増やそうとしています。

そのため、管理者や夜間のオペレーターとなる要件など、基準が緩和されることもありますので、事業を始めやすいといえます。

特に自分が管理者となるのですから、その事業所の運営方針、介護ビジョンを定めるのは自分です。

もちろん、法人であれば理事役員などを決める必要がありますが、自分のやり方に賛同してくれる人に頼めば良いのです。

②“待遇が悪すぎる”のなら大きな法人

法人の規模は、所属する職員の数で判断できます。

いくつもの介護事業所や医療系の事業所を展開している法人であれば、その分、職員の数もたくさんいます。

大きな法人は、就業規則や賃金体制などが整っているものです。

もちろん、大規模な法人に転職すると最初から介護主任のような立場を保証してもらえないこともありますが、

介護職員に降格したとしても、賃金やベースアップ率、休日数などがアップすることが多いものです。

また大きな法人であれば、人事評価制度が導入されていることもあるので、頑張れば頑張った分報われやすいといえます。

③“仕事が忙しすぎる”なら介護職員か事務職員

もともと、介護職員としての経験がある人が介護主任となっているのですから、主任としての業務多忙さゆえに辞めたくなった場合は、いわゆる“降格”にはなりますが介護職員へ戻ることで解消できます。

事業所を移らなくても、本人さえよければ同じ事業所内で介護職員へ戻るなら、面倒な手続きなど一切必要なく、本人にとっても事業所にとっても負担を軽減することができるでしょう。

もしも腰痛など身体的な理由もあるのでしたら、事務職員への転向という手もあります。

介護保険請求や他の事務を覚えなければなりませんが、介護主任までたどり着いた頑張りがあるなら大丈夫でしょう。

介護の現場を知っている事務職員がいると、介護現場からするとありがたいものです。

介護主任としての経験や知識は無駄にならない

どんな職種へ転職するにしても、あるいは同じ事業所内でイチ介護職員に戻るとしても、介護主任として経験したこと知識や苦労は決して無駄にはなりません。

もちろん、知識をひけらかすことがないように注意すべきですが、主任の苦労を経験した介護職員がいると、新しく介護主任になった人をサポートできるものです。

しかも自分だけではなく、周りの介護職員を巻き込んで協力体制を築いてくれる人もいるので、主任からしたら本当にありがたい限りです。

まったく別の事業所に移ったとしても、事業所の運営方針は違えど高齢者の介護という点は同じです。

自分で苦労した知識や経験は、永遠に自分のものですし、それを分け与えるなら、新しい人材の確保にもつながることでしょう。

ひいては、そういった姿勢が利用者本位の介護へとつながっていきます。ですから、介護主任としての経験や知識は決して無駄にはならないのです。

住んでいる地域の求人チェックしていますか?

介護は人手不足と言われる今、介護職の求人情報は毎日更新されています。

給与や福利厚生、働き方などは職場によっても様々です。同じ地域であっても、雇用条件が大きく変わってくることも!

すぐに転職する予定がなくても、住んでいる地域で良い求人が見つかったときに、知らせてもらえる環境は整えておきましょう!

希望の求人が見つかったときだけチェックしたい!

という場合は、介護の専門求人サイトの「ジョブメドレー」がおススメです。

「勤務地、年収、働き方」などの希望条件を設定しておくと、週1~隔週のペースで条件に合った求人を知らせてくれます。


今すぐ転職する気はないので、電話やメールがたくさん来ないのが気楽で気に入っています。

転職したくても、好待遇の職場はなかなか見つかりません!

良い求人が出たときはすぐにチェックしておけると良いですね!

 

 

住んでいる地域の求人をチェックする

 

関連記事

介護の派遣を辞めたい、円満に退職するポイントと辞めた後の考え方

ケアマネの転職で失敗しないためにチェックしたい3つのポイント

介護福祉士の仕事を辞めたいと思ったらどうすればいい?

生活相談員の仕事を辞めたいと思ったらどうすればいい?

介護職のパートを辞めたい、円満に退職するポイントと辞めた後の考え方

ヘルパーの仕事を辞めたいと思ったらどうすればいい?