50歳からでも未経験の介護職に転職できる?働いていくうえで抑えておきたいこと

未経験の職場にとびこんで行くのは、いくつになっても勇気が要るものです。

まして50代で、過酷な介護職に就こうと考えておられるのは、尊敬に値すると思います。

介護職は確かに、「中高年の未経験者でもOK!」とうたっている求人も多いですね。

それでも、“本当にこの歳でもできる…?”“未経験だけど大丈夫かな…”と、不安もお感じではないでしょうか。

そんな方は、応募される前にこちらを読んでみて下さい。

50代の未経験で介護の仕事を探す前に

もし、時間的・経済的に余裕があるようでしたら、本格的に求職活動を始める前に、少しでも介護の知識を身につけておくことをお勧めします。

介護の基礎知識が学べる、介護職員初任者研修(昔のヘルパー2級)を受講しておくと、非常に役に立ちます!

通信制または通学制で、130時間受講し、最後に試験があります。

介護関連の企業や、ハローワークなどで実施しています。

費用は、主催団体によってかなりばらつきがありますが、平均して10万円程度です。

また、多くの介護施設でボランティアを募集していますから、ボランティアから始めてみるのもお勧めです!

お年寄りへ接し方がわかりますし、ボランティアを兼ねて施設の雰囲気を見ることもできます。

50代で介護の仕事を始めるときに気を付けてほしいこと

介護のお仕事は、若くて体力がある方でもきつい仕事。

相当の覚悟が必要だと思って下さい!

それだけでなく、50代だからこその大変さもあります。

せっかく勇気を出して介護の世界に踏み入れようとお考えの方に、やる気を削ぐようなことを言いたくはないのですが…

でも、入職してから、こんなはずじゃなかった…と辛い思いをしてほしくはないので、現実を知って頂きたいです。

①身体がきつい…特に腰痛に注意!

ベッドからを車椅子への移動、排泄介助、入浴介助等、お年寄りの体を抱える介助はひっきりなしにあります。

コツをつかめば力は要らないのですが、始めは上手くいかなくて、腰を痛めてしまう方も多いです。

50代になれば、腰痛持ちの方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

元々、腰痛がある方が無理をしたら、身体を壊してしまう可能性もあります。

また、身体介護以外にも、ナースコール対応に駆け回ったり、お掃除をしたりなど、立ち仕事がたくさんあります。

体力にあまり自信がない方には、ケアハウスやサ高住など、身体介護が比較的少ない施設からスタートするのがおすすめです。

または、夜勤がなく、要介護度がさほど高くない方が多い、デイサービスや訪問介護なども良いかと思います。

②若い子に使われる

歳がいくつだろうと、職場では、経験がある人の方が先輩です。

50代ともなると、周りはほとんど年下でしょう。

それでも、初心者のあなたが一番後輩です。

頭ではわかっていても、実際に若い人に上から物を言われると、ムカっときてしまう方は多いようです。

若い介護職員の中には、イライラした気分を露わにしたり、失礼な言い方をしたりする人も、はっきり言って少なくありません。

そんな方々とも、対立せず、めげることもない、謙虚さとメンタルの強さが必要です!

③お年寄りの姿にショック!

きついのは、若い人だけではありません。

介護をするお年寄りの方にも、感謝されるばかりではありません。

暴言を吐かれたり、召使いのような扱いを受けたりという場合もあります。

50代というと、介護する方がちょうど親世代ではないでしょうか?

また、若年性認知症の場合、自分と同世代という場合もあります。

自分や、自分の親と同じような世代の方の、そのような姿を目の当たりにして、落ち込んでしまう方もいます。

でも、そういう方とも上手くお付き合いし援助できるのも、人生経験がある50代の方ならではと思います。

④仕事が覚えられない…

50代にもなると、誰でも多少、記憶力の低下や、思い出せないこと…ありますよね!

お年寄りの名前や、仕事の手順がなかなか覚えられない自分に、焦るかもしれません。

でも、これが営業や接客の方なら、お客様からクレームが来るかもしれませんが、介護職の場合は、多少は大丈夫です。

お名前は、何回聞いても皆さん親切に教えて下さります。

それどころか、同じ話を何十回でもして下さるお年寄りばかりです(笑)

しかし、絶対に覚えねばならないこともあります。

それは、「それをしないと命に関わること」です。

例えば、決まった時間にお薬を飲ませること、お風呂のお湯の温度を手で確かめること、一人一人の食事形態、車椅子を停める時は必ずストッパーをすること、などなど。

些細なことのようですが、これらを忘れたことにより、亡くなった方や大怪我をした方などが絶えません!

仕事を教わった時に、危険防止に関することは、メモを取ったり口頭で繰り返したり、何度でも確認するようにしましょう。

⑤お給料の安さや待遇の悪さ

一般企業から転職を考えている方なら、お給料の少なさや、休日の少なさなどに驚くかもしれません。

介護職に転職したら、収入が前職の半分以下になってしまった!なんて話もザラに聞きます。

50代と言えば、家族がいる方なら、家のローンを抱えていたり、お子様の学費を負担したりしている方も多いでしょう。

転職を考えている施設の待遇や、福利厚生はしっかりチェックし、お家の事情もよく考えて転職活動を進めて下さい。

「50代・未経験」だからこそ活かせることも

50代から介護職に就く厳しい現実ばかりご紹介しましたが、50代だからこそ、現場で活かせることもたくさんあります。

あなたの能力を活かして、是非、現場に新しい風を吹かせてほしいです!

①前職での経験

介護職は、全く違う職種から転職して来る方が意外に多いです。

筆者が勤務していた施設にも、様々な職種から来た方がいました。

営業職、自衛隊、調理師、保育士、看護師、運転手、建築系、公務員、etc。

営業の方はおしゃべりが上手で、お年寄りも楽しくお話ししていました。

建築のような一見介護と全然関わりないような職種の方でも、居室や浴室の動線を上手く改良してくれるなど、皆さんが何かしら前職の経験を、介護に活かしておられました。

介護の現場でしか働いたことのない職員の視野を広げてくれましたし、施設の介護全体に深みが出たと思います。

あなたの経歴をぜひ、介護に活かしてみて下さい!

②話術、コミュニケーション術

50代ともなれば、今までの人生で様々な方とお付き合いされてきたことと思います。

その為、初対面の方とも上手くコミュニケーションを取れる方が多いなと感じますし、話下手な方でも、自分なりのコミュニケーション術を確立されていると思います。

若い人には想像できないような、お年寄りの気持ちも察して、上手く話を聞いてあげられるのも、年配の方ならでは。

ご利用者の皆さんも、年配の介護者がいると安心される方が多いです。

きっと頼りにされることと思います!

③家族を介護した経験

50代の方の親世代は、70~90代くらい。

家族を介護した経験がある方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

そういう方は、介護される側の悲しさや辛さもわかるでしょうし、介護する側の大変さも、逆に介護する中で味わう喜びも、理解されていると思います。

また、家で介護されていた方は、施設でも、本当に親身になって、丁寧な介護をされる方が多いと感じます。

施設の中だけでずっと働いていると、馴れ合いになってしまう部分もあるため、そういう外から見る目を持った方が必要です。

介護される方にとっても、介護する側の人にとっても、自宅での介護経験がある方は貴重な存在です。

その経験をぜひ役立てて下さい。

50代・未経験でも働き始めやすい職場を探すときのポイント

では、介護職に就くと決めたら、どんな職場を探したらよいでしょうか?

①どんな施設で働くか

一口に介護施設と言っても、いろいろな種類があります。

「どんな介護をしたいか」という希望で施設を探してみると、見つけやすいかもしれません。

認知症の方と深く関わりたいのならば、グループホームがよいでしょうし、ご自宅での生活を支えたいならば、訪問介護がよいと思います。

話し相手になりたいならばデイサービスやケアハウスが良いと思いますし、体力には自信があるから、身体介助をがっつりやりたい!という方は特養がお勧めです。

②どんな条件で働くか

介護施設は、24時間体制のところが多いです。

だから、本当に様々な勤務体制があります。

正社員ならば、3交代または4交代のシフト制がほとんどと思います。

非常勤や派遣社員になると、ほとんど正社員と変わらない施設もあれば、夜勤がなかったり休日が多かったりと、少し条件が変わる施設もあり、様々です。

また、短時間になると、夜勤専門、食事介助専門、入浴介助専門など、一つの介助に特化した雇用が意外と多いです。

24時間体制な分、採用の際に、時間的な条件は割と融通を効かせてくれるところもあります。

求人に出ている条件は、細かくチェックして、希望に当てはまるところを探してみて下さい。

③職員の年齢構成は要チェック!

応募の際に、事前に見学できるならぜひ行きましょう。

そこで要チェックなのが、施設の雰囲気。

そして職員の年齢構成です!

若い人ばかりであれば、年配の人には身体がきつすぎて、ついていけない施設だという可能性があります。

また、年配の方ばかりなら大丈夫!と安心するのも禁物。

そういうところは、お局様のような職員が牛耳っていて、若い人が続かない可能性大です。

人間関係に苦労するかもしれません。

様々な年齢の方が、バランスよくいる施設は、働きやすい可能性が高いと思います。

もし見学ができなくても、求人サイトや転職エージェントなどを利用していたら、年齢構成を教えてくれるサービスもあります。

ぜひチェックしてみて下さい。

介護のお仕事に興味のある方へ

50代の皆さん、あなたの力は介護の現場に必要とされています!

あなた自身の心と体の健康に気をつけながら、ご活躍をお祈りします。

住んでいる地域の求人チェックしていますか?

介護は人手不足と言われる今、介護職の求人情報は毎日更新されています。

給与や福利厚生、働き方などは職場によっても様々です。同じ地域であっても、雇用条件が大きく変わってくることも!

すぐに転職する予定がなくても、住んでいる地域で良い求人が見つかったときに、知らせてもらえる環境は整えておきましょう!

希望の求人が見つかったときだけチェックしたい!

という場合は、介護の専門求人サイトの「ジョブメドレー」がおススメです。

「勤務地、年収、働き方」などの希望条件を設定しておくと、週1~隔週のペースで条件に合った求人を知らせてくれます。


今すぐ転職する気はないので、電話やメールがたくさん来ないのが気楽で気に入っています。

転職したくても、好待遇の職場はなかなか見つかりません!

良い求人が出たときはすぐにチェックしておけると良いですね!

 

 

住んでいる地域の求人をチェックする

 

関連記事

介護職に人気の副業とは?副業を始める前に注意したいこと

介護職の女性は結婚できない?出会いのきっかけを増やすには?

新人介護士だけど仕事をもう辞めたいと思っている方へのアドバイス

介護職を辞めるベストなタイミングとは?円満に退職するために考えておきたいこと

介護職のパートと正社員は何が違う?パートから正社員になるには

腰痛に悩まされている介護職の方へ、普段からできる腰痛予防法とは?