介護職員の目線から見た!有料老人ホームとグループホームってどう違うの?施設の特徴や働き方、待遇の違いとは

有料老人ホームやグループホームは、どちらも介護が必要な高齢者が暮らすことができる施設なので、違いがよく分からないことがありますよね。

しかし両者には決定的な違いがあります。

介護職員として働こうとする時には、その違いや特徴、待遇などをしっかり押さえておくことが重要です。

ここでは、いくつかの項目別に違いを明らかにしていきますので参考にしてみて下さいね。

※なお、有料老人ホームの場合、外部の訪問介護や訪問看護のサービスが入る外部提供型もありますが、これは少し特異な形態です。

この記事では、施設スタッフが介護を行う場合(特定施設入居者生活介護)を前提にご紹介していきます。

有料老人ホームとグループホームの基本的な違い

有料老人ホームとグループホームには様々な違いがありますが、ここでは、基本的な分野での違いを述べていきます。

施設の目的

有料老人ホーム

まず、有料老人ホームを運営する際の目的です。

その名のとおり、他の介護保険サービスが提供される施設よりも費用が高額に設定されます。

有料老人ホームは、介護サービスを受けることができる賃貸物件のようなもので、お金を払って、入居する「権利」を購入するのです。

ですから、入居するためには一時金を支払う必要があります。

グループホーム

グループホームは、何らかの認知症を有していて介護が必要であり、自宅で暮らすことができない高齢者が暮らす施設です。

施設の定員は最大9名の小規模な施設で、皆で共同で暮らすことが目的となります。

入居条件

有料老人ホーム

介護保険サービスが提供される有料老人ホームにおいて、法律によって定められている入居条件は「要介護認定がおりていること」これのみです。

とはいえ、運営上において入居を受け入れることができない方がいます。

まず、ほとんどの有料老人ホームは数百万円~数千万円の入居一時金を払わなければならず、

入居後も月々の費用がかかりますので、それを支払えるだけの財産を有していることが大切です。

さらに、それだけ高額な費用を支払って入居するのですから、入居者側もそれなりの権利を主張します。

ですから例えば、認知症などの病気によって他人に迷惑をかけてしまう可能性がある場合、受け付けてもらえないこともあります。

グループホーム

グループホームの入居条件は、要介護度1~5の認定がおりていることと、最も大切な条件が「何らかの認知症診断がくだっていること」となります。

加齢に伴い徐々に記憶することが難しくなる「老人性健忘症」は、認知症ではありませんので入居条件を満たさないことになります。

サービス内容

有料老人ホーム

始めに、有料老人ホームで行われるサービス内容です。

食事・入浴・排泄といった生活の基盤となるサービスはもちろん、余暇やレクリエーションサービスを受けることもできます。

夜間もスタッフがいるため、急な体調不良にも対応してもらえます。

また自宅と同様に訪問診療を受けることもできますし、マッサージなどの有料サービスを受けることも可能です。

さらに他の介護サービスを受けられる施設よりも、外出したり友人を招いたりすることが自由なことも特徴の一つです。

ただ、入居途中でも認知症を発症し、他入居者に迷惑をかけるようになってしまうと、退去しなければならないこともあります。

グループホーム

グループホームも、すべての介護サービスが提供されます。

食事・入浴・排泄はもちろん家事、相談支援もそうです。嘱託医師による訪問診療などもあります。

有料老人ホームとの一番の違いは、もともと認知症診断がおりていることが前提のため、

認知症の症状で生活しづらくなったとしても、全ての介護を受けることができるので大丈夫です。

設備の内容

有料老人ホーム

有料老人ホームの場合、前述したように重度な介護が必要になった時の入浴設備がない、という施設もありますが、基本的な設備は備えられています。

  • 建物全体が退化建築物又は準耐火建築物
  • 介護居室(1人部屋か2人部屋)
  • 一時介護室(他の設備でも可能)
  • 浴室
  • トイレ
  • 食堂
  • 機能訓練室
  • 車いすで快適に動ける空間(廊下幅など)
  • 消火設備

などです。

ホームに厨房設備がない場合には、外部からすべて調理済みの食事が提供されます。

事務室や相談室もあるため、暮らしていく上での生活相談なども可能です。

中には、温泉設備やフィットネス設備、シアター設備やバー、家族が来た時に一緒に泊まれる宿泊室なども備えているホームもあります。

グループホーム

次にグループホームの設備の概要です。

  • 居室(1人部屋か2人部屋)
  • 居間(食堂と兼ねることができる)
  • 食堂(居間と兼ねることができる)
  • 台所
  • 浴室
  • 消火設備

基準上、定められているのは上記の設備ですが、生活する場なので洗濯機などがあります。

働いている職員の内訳

有料老人ホーム

有料老人ホームの職員配置は次のとおりです。

生活相談員は、入居者100名に対し常勤換算で1名で、以降100名ごとに1名が必要です。

うち、1名は常勤者でなければなりません。

看護職員および介護職員の「直接処遇職員」は、入居者3名に対し常勤換算で1名です。

このうち看護職員は、入居者30名までは常勤換算で1名、以降、30~50名が定員にプラスされることに1名必要です。

機能訓練指導員は1名いればOKです。これは、看護職員が兼務することが可能です。

計画作成担当者は介護支援専門員を配置し、入居者100名に対し1名が必要です。

業務に支障がない場合には、介護職員を兼務することが可能です。

管理者は1名必要ですが、他の職務と兼務できます。

グループホーム

グループホームの職員配置は次のとおりです。

介護職員は利用者3名に対し1名必要で、うち1名以上は常勤者でなければなりません。

夜間も最低1名は配置する必要があります。

グループホームの定員は最大9名ですから、介護職員は最低3名いれば良いことになります。

しかし、24時間365日の施設は最低人数では勤務が回りません。

計画作成担当者は最低1名です。(複数置いてもよいが、1名は必ず介護支援専門員)

原則として、認知症介護実践者研修など定められた研修を受講している必要があります。

管理者は、常勤者が1名必要です。

原則として、認知症管理者研修を受講している必要があります。

グループホームは職員数も少ないため、計画作成担当者と介護職員、看護職員と介護職員など兼務している事業所がほとんどです。

働く前に知っておきたい!有料老人ホームとグループホームでは働き方にどんな違いが出てくる?

両方とも、食事・排泄・入浴などすべてのサービスを行いますので、身体介護という面からはあまり違いがありません。

有料老人ホームの場合、入居者からの相談援助や余暇活動の付き合い、また外出への付き添いなどの時間が長いという特徴があります。

また厨房設備がない場合には、外部から食事を提供してもらいます。

この点、グループホームでは入居者と一緒に食事を作ったりし、すべてをホーム内で済ませます。

またグループホームの場合は、認知症のBPSDに対応するというのが特徴といえます。

夜勤もあるため、交代勤務になります。

グループホームは最大9名定員ですから、一人夜勤ですし、有料老人ホームも一人夜勤が多いものです。

ただ、夜間一人で認知症の方の介護をする、という業務に困難さを感じる人もいるでしょう。

働く前に知っておきたい!有料老人ホームとグループホームの待遇面の違いとは

一番の違いは給料だといえます。

今までご紹介してきたように、有料老人ホームは一時金や利用料が高額ですから、入居するのはある程度の富裕層です。

建物設備などにもお金がかかっていますが、入ってきたお金をどうするかは経営者次第だといえます。

経営者が働くスタッフのことを考えてくれるのなら、かなり恵まれた賃金となるでしょう。

休日数に関しては、スタッフの人数にもよってきますので一概には比べられません。

ただ、グループホームのスタッフと比べれば、給料も休日数も恵まれていることが多いものです。

グループホームは、BPSDのある認知症の方と四六時中一緒に居る割には、それに見合う賃金をもらいにくい施設です。

グループホーム自体、入院などで空きが出てしまうと経営に直結するほど、収益が出にくいサービスです。

そのため、人員を多く雇うことができないので休日数も少なくなります。

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