介護老人保健施設で働く管理栄養士の仕事内容や給料とは?

管理栄養士の仕事のやりがいとは、栄養士が健康な人を対象に栄養指導・給食管理するのに対し、

管理栄養士は病院で患者さんの栄養指導を行ったり、保健所や保健センターで乳幼児の健康診断で栄養相談などを行う栄養指導の専門家です。

そして今回ご紹介する介護保健老人施設では、入所している高齢者の献立を考えたり、調理場の管理を行います。

栄養指導の専門家として、どのように活躍しているのか見てみましょう。

介護老人保健施設ってどんなところ?

介護老人保健施設とは「老健」と呼ばれ、病院と自宅の中間の役割となり、入院の必要はないが自宅に帰るにはリハビリが必要な方が入所する施設です。

入所は「要介護1」から可能で、介護度の低い利用者の割合が多く、理学療法士・作業療法士・言語療法士による専門のリハビリ体制が整っており、入所者は自宅復帰を目的としています。

ただ、最近では次の施設(特養など)への順番待ちで入所している利用者も多くなっています。

自宅復帰を目的としていますので、ずっと同じ施設にいるのではなく、3ヶ月ごとに多職種の職員が、入所判定会議により退所可能かを判断します。

入所者は約3ヶ月~1年位で退所となります。

老健で働く管理栄養士の仕事内容とは?

管理栄養士の仕事内容①:献立を考える

老健は平均100床前後の施設が多く、1日の総食数も300食以上の施設がほとんどです。

献立は大量調理が可能か、時間内に調理が可能かなども考慮しなければなりません。

決まった時間内に予算内でということも考えながら、臙下のしやすさ、低栄養の方の対応や偏食の方など課題は盛り沢山です。

管理栄養士の仕事内容②:退所に向けて、バランスのよい食事とケア

利用者個別の栄養指導をご家族へも行います。

利用者の健康状態などを踏まえながら、ご家族が対応可能な提案をします。

栄養の専門家として、いろいろな知識を伝えたいところですが、毎日の食事をご家族が難しい事と敬遠しないよう、

市販品だったり、とろみ剤の活用法や作り置きの方法をアドバイスします。

管理栄養士の仕事内容③:行事食とコミュニケーション

入所している利用者にとっては、食事が何よりの楽しみという方も少なくありません。

1月ならお正月らしく「おせち料理」、3月なら「ひな祭り」、また「土用の丑の日」「クリスマス」といった行事食も大変喜ばれます。

リハビリをしながら何ヶ月も入所しているのですから、療養食にこだわらず、好きなものを食べさせたいと考えるご家族もいます。

帰れば食べられるとは言っても、年に一度の行事を楽しみながら『食』へのこだわりがあることによって、

辛いと感じるリハビリを少しでも癒すことができるなら、療法士・介護士とは違ったケアをしていることになります。

毎日の食事の時間に、今日のおかずは食べやすいか?飲み込みはどうか?汁物でむせ込みはないか?など様子を直接見に行きます。

利用者も毎日のことなので、顔を覚えてくれていて、伺うと「今日の食事は美味しいね」などと感想を直接教えてくれるようになります。

④主な1日のスケジュール

8:30~ 出勤
9:00~ 朝の申し送り

夜勤者からの引き継ぎ、その日に入退所予定の利用者の確認。

ステーションに、介護職員・支援相談員・看護師・リハビリ職員、管理栄養士が集まり夜間帯の様子を伝えられます。利用者の気なる変化や、急変などを他職種間で情報を共有します。

10:00~ 検品・納品

厨房内で委託業者との朝礼、申し送りをします。

委託業者と利用者の入退所、外泊・外出・献立内容の確認、食材の発注と納品物の検品、温度・状態をチェックします。

一緒に不良品がないか確認も行います。

入所者・通所リハ利用者の献立作成、作業指示書の作成、提供する昼食の味付け・盛り付けを確認し、同時におやつの確認も行います。

11:30~ 配膳前の確認

入所・通所共に配膳車にのせたところで、変更者(食形態の変更)確認を再度します。

12:00~ 昼食観察

入所者・通所者の食事摂取状態の把握をします。

14:00~ 回診後の支持受け

医師が入所者を診察し、看護師へ支持を出します。管理栄養士は看護師から申し送りを受けます。

16:00~ サービス担当者会議

医師・看護師・介護士・理学療法士・作業療法士・言語療法士・支援相談員・ケアマネージャー・管理栄養士等、他職種が集まり、入所者の食事摂取状況について会議で報告します。

17:50~ 夕食観察

入所者の食事摂取状態の把握をします。

18:00~ 退勤

 

老健の管理栄養士として働く前に知っておきたいこと

老健での管理栄養士はほとんど1人です。

前職者より引継ぎはあますが、軌道に乗るまで時間がかかると思っていたほうが良いでしょう。

老健は入所者の入退所が日々あるので、(ショートステイの方もいるため)一人一人の禁忌食や誤嚥の可能性の有無、

身体状況・食形態・欠食、看護・介護からの注文や、調理をする委託業者との信頼関係の維持など、献立や栄養ばかりが仕事ではないことがあげられます。

老健は医療機関が経営していることが多いので、栄養管理はもちろん、健康管理、衛生管理などにも、十分気を配りたいところです。

また、医療職が強いところが多いのも老健ですので、看護師や言語療法士からの支持や指導も多くなります。

1人なので責任はありますが、一方でやりがいもあり、女性ならではのわずらわしい問題も少ないのが特徴です。

老健の管理栄養士の求人を見つけるポイント

①求人を探す方法

介護士や看護師と違い、老健での管理栄養士は1人ということで、求人が少ない方かもしれません。

しかし、施設側も管理栄養士はどうしても必要なので、結構求人はあります。

自分の希望にあった職場を根気よく探す事が大切です。

ハローワークや専門の求人サイトにでています。

②求人をチェックするときのポイント

施設によって給与の差が大きいので、経営している企業(施設)の待遇、残業の有無や委託業者との関係などを詳しく聞くことをおすすめします。

特に求人で「すぐに来られる方募集」などが記載されていたら、急に前職者が何らかの理由で辞めてしまうということなので、

本当のことを教えてもらえるかはわかりませんが、理由をたずねてみることも大切ですよ。

調理場で働いている方が強者過ぎて、施設との折り合いに苦労し、板挟みとなった管理栄養士が続かない事もあります。

また、条件の良い求人は応募者も多く、採用される倍率も高くなりますので、

面接の際には施設が求めている管理栄養士がどんなタイプなのかを調べたり、施設の研究や勉強も事前にしたほうがいいでしょう。

まとめ

老健での管理栄養士は空きがないと入れないため、募集を見つけるのは簡単ではないでしょうが、興味がある方は求人をチェックしたり施設見学へ行ってみてはいかがでしょうか?

高齢者が多くなって、これからも老人施設での求人は増えると思われますが、上記のように待遇面・条件の良い施設はすぐに決まってしまいます。

転職サイトなども活用して条件の良い働きやすい職場を見つけてくださいね。

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