新卒で介護職に就きたい方へ、志望動機を作成するときのポイントは

今の日本は超高齢化社会であり、今後、出生率がよほど上がらない限り改善されていく予測は立っていません。

だからこそ、2000年に始まった介護保険は非常に重要な社会保障制度となっているのです。

しかし、ご存知のとおり介護の仕事に就く人材は不足する一方で、このままでは制度自体の存続も危ぶまれています。

どこの介護事業所でも人材が欲しい今、新卒で就職活動をするのであれば介護職はもってこいなのです。

ただ、だからといって志望すればすべての人が就職できるわけではありません。

では新卒で介護職に就きたい場合、志望動機をどのように作成すればよいのでしょうか?

新卒ならどのようにアピールしながら志望動機を書くべきか?

一昔前は、介護の仕事に就きたい人が多く述べる理由が

「自宅で、祖父(祖母)を介護している親をみていて、介護の仕事は素晴らしいと思って自分もぜひやってみたい!」

というようなものでした。

しかし今は、親が自宅で介護をするのを見る機会が減っています。

また、介護業界にも専門性が求められるようになり、未経験ながらも意欲だけでとびこむ世界というよりも、学校などを出て専門的な知識を身に着けて入る世界となっています。

ということは志望動機についても、相手を納得させられることが必要になってきます。

そこで、次のようなポイントを押さえましょう。

ポイント①:数ある仕事の中でなぜ介護職なのか?

これから介護職に就こうと思っている人にとって、こういう言い方をしてしまうと気分を害させてしまうかもしれませんが、

他の産業の業績が上向きになればなるほど、介護の仕事に就こうと思う人は少なくなります。

なぜなら、介護の仕事はお世辞でも「恵まれている」とはいえないからです。

まず、人間相手の仕事というのは精神的な負担が大きく、ストレスがたまりやすいとえます。

さらに相手は、人間らしい生活をおくるためには誰かの手を借りなければならない、介助が必要な方です。

三大介護と呼ばれる食事・排泄・入浴ケアには身体的な負担もかかります。

そして、入居している人がいる施設であれば24時間365日定休日がありません。

つまり夜間も介護が必要なため夜勤業務がありますし、GWも年末年始も関係なく仕事をしなければなりません。

そして、極めつけが他の産業よりも賃金が低いこと。

なんだか、介護職に就くことを止めるような文章になってしまいましたが、デメリットだけを挙げるとこうなってしまうのも事実です。

このような周知の事実があったとしても「介護職」になることを選んだわけですから、それなりの理由を書く必要があります。

採用する側も「この学生はなぜ介護の道を志望したのか?」という点に興味を持っています。

「数ある仕事の中でも介護の道を選んだ理由」

この点は聞かれやすいのでしっかりと整理しておきましょう。

ポイント②:自分が目指す「介護」について考えておく

介護という行為自体は、資格がなければできないというものではありません。

それこそ、核家族化が進む前は同居するお嫁さんや子どもが介護をしていたのです。

しかし、介護保険制度内の事業所で「介護職」として働くのであれば、介護を行って賃金をもらう訳です。

つまり介護の「プロ」とならなければなりません!

そして、雇う側からしてみるとプロ意識をもってもらうのはできるだけ早い方が良い、といえます。

なぜなら、そのためにスキルアップを図ろうと努力するからです。

この時に、自分が介護職として目指す目標があると努力しやすいといわれています。

そこで、これから介護職に就こうとする時、

「自分が最終的に目指したい”介護職”とはどういうものなのか?」

を志望動機に書くと、具体的な目標をもっている素晴らしい人材だな…と感じてもらうことができます。

志望動機を書くときにやってはいけないNGポイントとは

前述してきたように、介護の仕事は誰でもできる仕事です。

ですから、それが読み取れるような志望動機を書くべきではありません。

具体的に例を挙げてみます。

避けたい志望動機①:今後、なくならない仕事だと思ったから

この理由、確かにそのとおりなのです。

高齢化社会は、多少緩やかになるとしてもなくなることはないでしょう。

緩やかになるのも、高齢者を支える子供たちや若い世代が増えるからではなく、高齢者自体の人数が段々と減っていくからです。

とはいえ、働く現役世代の推移と比べれば依然として高齢化社会が続くことが予測されています。

つまり介護が必要な人もいなくならないので、なくなる仕事ではないといえます。

しかしそのような理由だと、「困難なことが生じた時でも介護の仕事を続けよう…」という動機にはなりにくいといえます。

企業側からすれば、採用した人にはできるだけ辞めて欲しくありません。

そのため、この志望動機はNGなのです。

避けたい志望動機②:地域で一番の施設に発展させたい

介護の仕事というのは、実は不透明なところがあります。

特に入居施設となると、建物の中でどのようなことが行われているか、外からは全く分かりません。

ですから「透明性を持たせてこの施設(法人)を地域の中で一番の存在にしたい!」という志望動機を持つ方もいます。

良い動機ではあるのですが、ちょっとおこがましい…と思われてしまうかもしれません。

企業であれば売り上げなど業績に貢献して、より発展させていくという目的は現実味があります。

しかし、介護施設の場合は、国が定めた介護報酬を基に事業が行われますから、一般企業のような発展は難しいのです。

また、新卒学生に入社する段階でそこまでのビジョンを求める事業者は少なく、むしろ、目の前の高齢者一人ひとりを大切にしていくという考えを重視するでしょう。

新卒の介護職、志望動機の例文

志望動機を書くポイントとNG例を考えてきました。

これらを踏まえながら、志望動機をどのように書けば良いのかを、サービス種別ごとに3つ、ご紹介しましょう。

・全サービス共通

核家族化が進んだ日本において、介護はなくてはならない仕事です。

医療の発展に伴い救える命が増えた分、介護が必要となり今までと同じ生活をおくることができない人も増えていると思います。

そのような人たちが、できる限りその人らしく生活し続けることを支えていけるのは、介護事業所のスタッフです。

わたしもその一員になって、この地域で暮らす人たちがいつまでも笑顔を忘れず過ごすことができるように、力にならせていただきたいと考え、志望させていただきました。(219文字)

 

・通所系

日本は今、国全体をあげて介護予防に取り組んでいます。

高齢化社会はますます進んでいきますが、ただの「長寿国」ではなく「健康長寿国」となるためには、身体的にも精神的にも元気な高齢者でいることが必要だと思います。

核家族化が進み、高齢者だけの世帯も増え、近所とのつながりも少なくなっている中で、身体を動かすことができる機会というのは本当に貴重だと思います。

楽しみながらも真剣に身体を動かし、一日一日を元気で過ごしていただけるように、微力ながらお手伝いさせていただきたいと思い志望しました。(240文字)

→「高齢化社会に対する自分の考え方+介護職としてどう対応していくべきか?」がセットとなっているので説得力がありますね。

・訪問系

今は色々な病気があるので、自宅から出ることがなかなかできない…という人もいらっしゃると思います。

また本当は自宅で過ごしたいのに、家族の状況などから入所サービスや通所サービスを利用している方も多いかもしれません。

施設に通うということは、新しい人間関係もつくらなければならないので、メリットもありますが大変だという話も聞きました。

アンケートの結果からみても、やっぱり自宅で過ごしたいという割合の方が多いようですから、訪問の仕事は本当に大切だと思います。

その人が暮らす自宅へ伺って、安心してサービスを受けていただけるように頑張りたいと思い、志望させていただきました。(280文字)

→訪問介護の特徴を捉えつつ、その中で自分がどうに働いていきたいか?が書かれていているのが良いですね。

まとめ

いかがでしたか?

前向きに、かつ専門的な言葉や知識もそれなりに入れながら

「ぜひ、地域の介護サービスのために尽力されておられる御社で働かせていただきたいです!」

という想いが伝わるような志望動機を作成しましょう。

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