介護職員の目線から見た!特養とグループホームってどう違うの?施設の特徴や働き方、待遇の違いとは

特別養護老人ホームとグループホームって、どちらも年中入居者がいる施設なので、介護職員として働くとしたらあまり違いがないような気がしますよね。

同じ入居施設であっても、特養とグループホームには決定的な違いがあります。

この違いが、介護職員として働くことに大きく関わってきますので、把握しておくことはとても重要です。

では、項目を分けながら特養とグループホームの違いをみていきましょう。

特養とグループホームの基本的な違い

2つの施設には様々な違いがありますが、ここでは基本的な違いについて述べていきます。

各施設の目的

特養

まずは特養です。介護保険法における特養のサービス提供目的は、一度入居したとしても自宅へ帰る目標をもってケアに当たるように…と定められています。

しかし実情は「自宅で生活できないが、出来るだけ施設を転々とすることなく最期まで暮らしたいから特養に入居する」ことが主な目的となっています。

特養に入居したら、住民票もその施設の住所に移すことがほとんどです。

つまり50人定員の特養であれば、同じ住所で50名の世帯主が存在するわけです。

だからこそ「自宅の代わり」と皆が考えます。

特養は自宅の代わりですから、入居していたとしても医療保険を使用して治療を受けることができます。

3ヶ月であれば、入院も可能です。

グループホーム

次にグループホームはどうでしょうか。

グループホームもターミナルケアを行っていますので、亡くなるまで入居することができる施設ですが、決定的な違いは住所を移す必要がないことと、認知症の方専門ということです。

住所を移しませんから、入院してしまうと退居となります。

もちろん、一週間程度で退院できることが分かっているのなら待っていてくれるホームもありますが、それは運営上、一週間で新しい入居者を受け入れる方が困難だからです。

基本的なスタンスとして、入院すれば退居。これが原則です。

入居条件

特養

特養に入居できる最低条件は、平成27年度の介護保険法改正から変更となり、要介護度3~5の認定がおりていることが必要です。

それまでは、要介護1でも2でも入居できました。

ただし要介護1や2であっても例外はあり、国のガイドラインに従って市町村行政が定めること、となっています。

あとは「自宅で暮らし続けることができない何らかの事情があること」ですが、正直これはいくらでも理由がついてしまいます。

ですから要介護3~5の方が市町村の窓口へ特養の入居申し込みをする場合、ほとんどのケースが申込みを拒否することはできません。

グループホーム

グループホームの入居条件は、要介護度1~5の認定がおりていることと、最も大切な条件が「何らかの認知症診断がくだっていること」となります。

加齢に伴い徐々に記憶することが難しくなる「老人性健忘症」は、認知症ではありませんので入居条件を満たさないことになります。

サービス内容

特養もグループホームも、介護サービス自体には違いがありません。

食事、入浴、排せつ、余暇活動など、全てのケアが同じように提供されます。

違いがあるのは、市町村行政や諸機関への申請手続きなどや、医療機関への受診の対応などです。

特養であれば申請手続きや受診の対応は施設スタッフが行いますが、グループホームの場合には原則として家族や親族が行うこととなります。

設備の内容

特養は、地域密着型の小規模特養であっても入居定員が29名以上なのに対し、グループホームの定員はおよそ9名前後です。

そのため施設自体の大きさが違いますから、食堂やホールの広さやトイレの数、お風呂の種類(個浴、チェアー浴、特殊機械浴槽など)や数などに違いがあります。

また特養は、それだけ大人数が暮らしていますので洗濯設備なども大型のランドリーや乾燥機などを備えています。

これに対しグループホームは、家庭用の洗濯機や乾燥機で十分です.

その他、インターネット環境などは施設の運営方針によります。

働いている職員の内訳

特別養護老人ホームの職員

特養は、施設内ですべてのケアが揃っています。

介護職員、看護職員、栄養士や厨房職員、洗濯などを行う業務職員、事務職員(相談員やケアマネ含む)、管理者などです。

医師は、施設で雇うのではなく嘱託契約を結ぶことがほとんどです。

リハビリを行う機能訓練指導員もいます。

グループホームの職員

これに対しグループホームは、職務を兼務していることが多いものです。

例えば、管理者とケアマネ、ケアマネと介護職員などです。看護職員の数も一人でOKです。

そして、業務職員や事務職員はいなくて、事務の仕事は管理者やケアマネが担うことが多く、洗濯や掃除は介護職員が行います。

料理は、介護職員が入居者と一緒に作れるように設備を揃えているため、調理を行うだけの厨房職員はいません。

栄養士は、短時間のパートでも委託でもOKです。

働く前に知っておきたい!特養とグループホームでは働き方にどんな違いが出てくる?

介護に関するケアに対しては両方とも同じなので、働き方自体には違いがありません。

しかしグループホームの場合には兼務が多くなるため、介護職員が介護ケアだけを行えば良い…という環境はありません。

また定員数が違いますからスタッフの数も違います。

大きく異なるのは夜勤職員です。

特養の夜勤配置基準は利用者25名に対し1名、これに対しグループホームは定員自体が9人程度ですから、夜勤者は1人だけです。

夜勤の労働時間によっては早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制となるのか、

それとも日勤と夜勤だけの2交代制になるのかの違いがありますが、これはサービスというより事業所によって違いがあります。

働く前に知っておきたい!特養とグループホームの待遇面の違いとは

職員の待遇面の違い、特に給料については、大雑把にいうと入居定員に左右され、定員が多い特養の方が給与が良いといえます。

ただ、運営主体が医療法人なのか、社会福祉法人なのか、それともNPO法人なのかによってもまったく違ってきます。

特養の多くは社会福祉法人が運営しており、この法人は主に地方公務員の給与表に準じて給与を定めてきました。

今でこそ、オリジナルの給与体系を築いている法人もありますが、この歴史が深いため特に賞与の面では結構恵まれています。

グループホームは、NPO法人など比較的小さな団体が運営しています。

そのため、給与はあまり高くありません。

またグループホームは、ベッドが一週間空いてしまうと経営にかなりのダメージが生じるほど、余裕があまりない施設がほとんどです。

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