特別養護老人ホームの仕事がきつい、辛いと感じている方へ

3Kって言葉、ご存知ですか?「きつい、汚い、給料安い」仕事のことです。

まるで、特養の仕事!と思ったあなた。

今、特養の仕事がとてもきつくて、辛いと思っているあなた。

私も、そう感じていたこともあります。でも、やりがいもあり、楽しいこともたくさんあります。

一度、特養の仕事を振り返ってみて、どうしたらよいか考えてみませんか?

特養の仕事がきついと感じるのはこんなとき

とにかく大変な特養のお仕事ですが、働いている人がきついと感じる点は様々です。

特養の仕事を、きついと多くの方が感じている事を挙げてみます。

①身体的なきつさ

起こして移乗、食事や排泄の介助、入浴と着替えの介助、レクリエーション、その合間を縫ってナースコールや徘徊している方の対応もして…。

24時間の介護は、忙しくて座る暇もないほどですよね。一人で20人くらいの利用者さんをお世話することもザラではないでしょうか。

腰痛に悩まされている方もたくさんいると思います。

勤務が終わったら、もう立ち上がれない!というほどの疲労感のことも。

②精神的なきつさ

介護は体力的にもきつい仕事ですが、精神的にも負担がかかる仕事です。しかも、精神的なきつさにも複数の要因があります。

まずは、利用者さんからのストレスが結構大きいです。

高齢者の方を癒したい、寄り添いたいという思いから、この仕事を選んだ方も多いと思いますが、若い方が高齢者の気持ちを理解するのはやはり難しいこと。

利用者さんの、苛立ちや悲しみが受け止めきれないこともあります。

暴言や暴力がある場合は、一層ストレスになります。

認知症の方の対応にも、忍耐が必要です。

無理のある訴えが何度も続いたり、問題行動があったりすれば、ため息をつきたくなることも。

家族からのストレスもあります。

介護の仕方を監視するようにチェックされ、細かく注文をつけられたら、非常に気を使いますね。

また、介護は死が身近なお仕事。命の危険がないか、常に注意を払わなければいけません。

転倒やのど詰めなど、特養では日常で容易に起こりえますが、それが死に直結する場合も。体調の急変もあります。

いつも張りつめたような気持ち。

それでも、死はどなたにも来ます。悲しいお別れを何度も経験しないといけません。

心が疲れ切ってしまうこともある、本当にきつい仕事です。

③人間関係

介護職というと、癒し系の優しい人が多いと思って入職した方も多いのでは。

全く、そんなことはありませんよね(苦笑)きつい人が多い職場です。

無視や仲間外れなど、大人気ないことをする人も、残念ながらよく聞く話。

特養の離職理由として、人間関係を挙げる人は非常に多いです。

同じ介護職の人とは、常にペアやチームで組んで介護にあたる必要があります。関係が悪化していると、非常にやりにくいですよね。

看護師、栄養士、ケアマネジャーなど他職種の人間関係が上手くいかないという話もよくあります。

他職種とも連携を取らないといけないのに、困りますよね。

④不規則勤務

特養では、24時間常に誰かが勤務しなければなりません。その為ほとんどの施設が、早出・日勤・遅出・夜勤などの交代制勤務をしていると思います。

働く人は、出勤時間に合わせて、生活時間帯を合わせていく必要があります。

早起きが苦手な方は、早出は苦痛でしょうし、遅出で帰宅後に、食事や掃除など家事が待っている人は憂鬱になることもありますよね。

中でも、夜勤をしている方は大変だと思います。普通の人が寝て休む時間に、休めないのですから。

睡眠時間が大幅にずれてしまうと、生活リズムを作るのが難しく、なかなか疲れが取れません。

いつもいつも眠かったり、食事時間がずれて胃腸の調子が悪くなったり。

ひどい人では、自律神経がおかしくなったり、不眠や、鬱っぽい状態になってしまう方も。

⑤待遇が悪い

福祉業界は、全体的に報酬が低い仕事です。

家庭がある場合、到底家族を養っていけない!というレベルの施設も。

夜勤手当や資格手当をつけて、ようやく生計が立てれる、という方も多いですね。

また、24時間体制の勤務と、慢性的な人手不足で、休日が取りにくいです。

連休どころか、夜勤明けを休日にカウントされて、丸一日の休みを取ることも難しかったり、盆正月も全く休めないという場合もあります。

特養の仕事がきついと感じている方へのアドバイス

これまで挙げたように、特養のお仕事には、きついと感じる要因が非常にたくさんあります。

何となくいつも体や心がしんどいと感じるけれど、何が負担になっているのか、要因が自覚できていない場合もあります。

まずは、自分の辛さがどこから来ているのか冷静に振り替えってみましょう。

思い当たる原因がわかったら、それを解決する方法を考えてみましょう!

①身体的にきつい時には

まず、多くの方がなる腰痛。身体介護をする時に、基本の姿勢をきちんと守っているでしょうか?

時間がないと、早くこなしていこうとつい腕の力だけに頼ってしまいがち。

自分の腰をしっかり落としたり、利用者に自分の身体を密着させたりなどの、基本姿勢をきっちり守ることで、かなり予防できます。

こまめにストレッチをしたり、全体的に体の筋力をつけるエクササイズなども効果があります。

また、利用者に、できるだけ自分の力で動いてもらうことも大切です。利用者自身のリハビリになるだけでなく、介護者の身体のためにも必要なんですね。

介護技術を身につけることは、腰痛の予防になるだけではなく、余計な体力を使わないことにもつながります。

力仕事と思われる介護ですが、ベテランの方は、コツをつかめば大丈夫!と言っていませんか?

その通り、パワーよりコツをつかむ方が大切です。

休みの日に、疲れているから…と、寝てばかりになっていませんか?

それより、ヨガやジョギング、散歩などで軽く体を動かす方が、かえってスッキリして身体が軽くなりますよ。

②精神的にきつい時には

介護に従事する人は、バーンアウト=燃え尽き症候群や、うつ病など、心の病気になりやすいと言われています。

その要因は、上記した精神的なきつさのためです。優しく責任感の強い人ほどなりやすいそうです。

これを防ぐには、オンとオフをしっかり切り替えられるようにしましょう。

仕事の時間は精一杯働いて、仕事以外の時間はプライベートを楽しんで下さい。張りつめた心をほどきましょう。

家でくよくよ悩んだりイライラ気にしてたりしても、家では何もできないし、何も変わりません。

暴言や暴力があるなど、応対が難しい利用者や家族に対しては、あなた一人で対応せず、同じチームの人や上司に助けを求めたり相談したりしましょう。

誰かがいてくれれば心強いし、上手い対応法を教えてくれるかもしれません。

上手な対応方法を学ぶことも大切です。

できないことは、できないと言うことも時には必要です。

利用者や家族の言うことは、何でも受け入れなければと思っていませんか?

本当に対等な関係を目指すなら、拒否ではなく、丁寧に、できないこともあるとお話してみて下さい。

死に対しては、慣れるものではないですが、最期まで心を込めて丁寧に介護したら、亡くなった時も不思議と心残りはないです。

忙しさなどで、心を込めて介護できなかったと思う時は、亡くなった時の後悔や無力感が大きいです。

ターミナルケアの時は特に、チームや家族で一体となって、真心込めて介護して下さいね。

③人間関係に悩む時には

介護職はきつい人ばかり…と述べましたが、それでも介護の道を志した方々ですから、元々が意地悪な人はあまりいません。

働いているうちに、皆さんきつくなっていってしまうんです。それほど、過酷な職場ということです。

きつい仕事、面倒な仕事を率先してするなど、他の方への協力をいつも心がけて下さい。

仕事を手伝ってもらえたら、誰でも有難いもの。そういう人に意地悪はしてこないと思います。

手伝えるほど余裕がなければ、お茶を入れてあげたり、お菓子を差し入れたりなどの気遣いも意外に有効です。

お礼や挨拶、笑顔でいることなど、基本的なことも大切です。

職場が忙しく殺伐としてくると、こんな基本的なことができなくなっていくもの。自分から、雰囲気の良い職場を作る第一歩を踏み出してみましょう!

特養は、昔は女性中心の職場でしたが、今は男性も多く、幅広い年齢の方が働いています。外国籍の方も増えましたね。

特養は、自分とカテゴリーの違う人とはすごく対立しやすい職場です。

年配の方は、若い人の礼儀がなってないと言い、若者は、年配の方を口うるさいと煙たがる。

女性は男性の乱雑さに文句を言い、男性は女性の細かさをうっとおしがる。資格のある人はない人をバカにして、ない人はある人を僻む。

看護職は介護職に命令し、介護職は逆らい、正社員はパートをこき使い、パートは自分勝手な介護をする…

などなど、例を挙げたらきりがありません。そして雰囲気悪い負の連鎖が起こります。

全て、相手への理解のなさから起こるもの。

例えば、若い方は年配の方を口うるさいとばかり思わず、なぜそういうことを言うのか振り返ってみて、学ぶところを探してみませんか?

年配の方は、若い方のアイディアやパワーをもっと活かしてあげてはどうでしょう。

自分と仕事の仕方が違ったら、どうしてそうするのか聞いてみたら、自分の技術の向上につながるかもしれません。

仕事がまだできない人は、謙虚にできる人に学び、できる人はカバーして教えてあげる。

好きじゃないな…と思う人も、理解しようとするうちに、イヤな気持ちはだんだん軽くなりますよ。

④不規則勤務がきつい時には

不規則の中でも特にきつい夜勤。万年時差ボケ状態のようで、経験してみないとわからないものですよね。

夜勤専門の人や、一週間ほど勤務が固定される人なら、夜型にはなりますが、多少生活リズムを作りやすくなります。

でも、多くの方は、一日ごとに勤務時間が変わり、週1回程度の夜勤が含まれるというシフトではないでしょうか。

これが一番リズムを作りにくいです。

このようなシフトの方は、日勤帯に生活リズムを合わせることをお勧めします。

基本的に、日勤帯の時間に合わせて寝起きします。

夜勤の日も同様です。

出勤前の昼寝と、夜間の仮眠で睡眠不足を補います。

夜勤明けの日は、勤務後の朝に就寝することになりますが、その際に、体内時計を夜のままにしておかないと体内時計が狂います。

帰宅途中に太陽の光を浴び、目に強い光が入ると、体内時計が朝にリセットされてしまうので、サングラスを着用するなどして、目に入る光をカットするとよいです。

そして、お昼頃に起きてを必ず日の光を浴びましょう。睡眠不足を補うため、夜は早めに就寝します。

また、食事でも体内時計を調節することができます。

朝食は、体内時計の調節に強力に働きます。

睡眠中は長い絶食状態。朝食はそれを打ち破ることで、身体に朝を教えます。睡眠後に朝食を摂らないということは、体に朝を教えないということです。

これを利用して、自分の生活リズムを作るために、睡眠後に食事を摂るか摂らないか考え、調節すると良いです。

体内時計を上手く調節して、身体を守って下さいね。

⑤待遇が悪くて悩む時には

待遇の悪さは、自分でなかなか変えられるものではないですね。

もし、資格を得ることでお給料が上がるなら、ぜひチャレンジしましょう!

資格があれば、今後転職するにしてもしないにしても、必ず役に立ちます。

待遇が悪くても、人間関係が良いとか、ケアの仕方が素晴らしいなど、良いと思える職場であれば、すぐには転職を考えなくてよいと思います。

もし、資格を得たり部署を変わったりしても、待遇が全く良くならず、他に良いと思える環境もないのであれば、転職を考えた方がいいかもしれません。

まとめ

優しく献身的な人ほど、特養の仕事を辛く思いがち。

きつい、辛い、と思って体も心もつぶれそうなあなたは、きっと利用者さんの気持ちをいつも考えて、一生懸命働いておられるのだと思います。

でも、強くならないと!もっと頑張らないと!と、自分の心も体も擦り切れてしまうまで、他人のために捧げなくてもいいんです。

自分がつぶれてしまったら、他人を支えることもできないです。

利用者さんの為にも、まず自分の心と身体を守ってあげて下さいね。

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